山善の電気ストーブとセラミックヒーターの口コミを読むと、どちらも、いちばん多い使い道は脱衣所でした。お風呂の前後の寒さをなんとかしたい、という同じ悩みで選ばれています。
ただ、暖まり方はまったく違います。電気ストーブは前にいる体を直接暖め、セラミックヒーターは温風で空気ごと暖めます。同じ脱衣所でも、ドアを閉めて使える小さな部屋なのか、廊下や洗面所とつながった広い場所なのかで、暖かく感じるほうが逆になります。
この記事では、2つの違いを暖め方・電気代・音・安全の面から比べ、脱衣所ではどちらが向くかを口コミと公式の仕様で確かめました。あなたの家の脱衣所は、ドアを閉めると何畳くらいですか?
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電気ストーブとセラミックヒーターの違いを比較
まずは違いを表で並べます。例として、口コミの多い山善の電気ストーブ(DS-D086)とセラミックヒーター(HF-L122/DSF-TL12)の公式の仕様を入れました。
| 項目 | 電気ストーブ | セラミックヒーター |
|---|---|---|
| 暖め方 | ヒーターの熱で前にいる人や物を直接暖める | 温風を出して空気ごと暖める |
| 暖まる範囲 | 正面の近く。足元や手元 | ドアを閉めた狭い部屋なら部屋全体 |
| 消費電力(山善の例) | 800W/400W | 1200W/700W |
| 1時間の電気代(強/弱) | 0.8kWh 約24.8円/0.4kWh 約12.4円 | 1.2kWh 約37.2円/0.7kWh 約21.7円 |
| 運転音 | ファンがないので静か | ファンの音がする |
| 重さ(山善の例) | 約1.7kg | 約2.4kg |
電気代は1kWhあたり31円で計算しています。セラミックヒーターの強1200Wは50Hz地域の値で、60Hz地域では1100W(1.1kWhで電気代約34.1円)です。
いちばん大きな違いは「何を暖めるか」です。電気代も音も重さも、この暖め方の違いから来ています。
暖め方の違い:体を暖めるか、空気を暖めるか
電気ストーブとセラミックヒーターは、どちらも電気で熱をつくる暖房です。ちがうのは、その熱を人に届ける方法です。
電気ストーブは前にいる体を直接暖める
電気ストーブは、石英管やカーボンなどのヒーターが熱くなり、その熱で正面にいる人や物を直接暖めます。スイッチを入れてすぐ、当たっている手足が暖かくなるのが特徴です。
山善のDS-D086の口コミでも、足元や手元がすぐ暖まるという声が並ぶ一方で、部屋全体については控えめな書き方でした。
部屋全体は暖かくするのは難しいですが、手足はすぐあたたまります。
DS-D086は上下2本のヒーターを切り替えられて、足元だけ・上半身だけという使い分けもできます。この使い分けに触れた口コミも多く見られました。
セラミックヒーターは空気ごと暖める
セラミックヒーターは、セラミックの発熱体で暖めた空気をファンで送り出します。温風が届く範囲の空気そのものを暖めるので、狭い部屋ならしばらくすると部屋全体が暖かくなります。
そのぶん、空気が逃げる場所では暖まりにくくなります。山善のセラミックヒーターの口コミにも、ドアを閉めるかどうかで差が出たという声がありました。
脱衣所程度の広さで使用するには、いい買い物でした。ただしドアを閉めて使用しないと温まりにくいですよ。
「電気ストーブ」と呼ばれるものはたくさんある
お店では、石英管ヒーター・カーボンヒーター・ハロゲンヒーター・グラファイトヒーター・シーズヒーターなど、いろいろな名前の電気ストーブが並んでいます。ヒーターの素材や暖まる早さに違いはありますが、どれも前にいる人を直接暖める仕組みという点は同じです。
なお、製品の事故を調べているNITE(製品評価技術基盤機構)は、こうしたヒーターに加えて電気ファンヒーターやオイルヒーターまでまとめて「電気ストーブ」として数えています。言葉としての「電気ストーブ」はかなり幅が広い、と覚えておくと、商品選びで混乱しにくくなります。
脱衣所ならどっちが暖かい?
ここがいちばん迷うところだと思います。口コミを読むと、答えは脱衣所の広さと、ドアを閉めて使えるかどうかで分かれていました。
ドアを閉めた2〜3畳なら、セラミックヒーター
セラミックヒーターを脱衣所で使っている人の多くは、ドアを閉めた小さな空間で使っています。入浴の前につけておくと、出てきたときに脱衣所全体が暖まっている、という使い方です。
お風呂に入る前に脱衣所で『強』でつけっぱなしにしていたら十分すぎるほど脱衣所が暖まっていて、お風呂から出た後も寒くなかったです。
服を脱いでいるあいだ、背中も足も同じように暖かいのは、空気ごと暖めるセラミックヒーターならではです。ドアを閉められる脱衣所なら、セラミックヒーターのほうが「部屋ごと暖かい」状態をつくれます。
ドアがない・広い・すぐ使いたいなら、電気ストーブ
一方、電気ストーブを脱衣所で使っている人からは、温風のヒーターから乗り換えたという声もありました。
脱衣所がとてもとても寒く、風が出るタイプのヒーターを置いたこともありましたが、浴室から出た瞬間、風が寒く感じるのと、即効性がなくて効果なし。
脱衣所が洗面所や廊下とつながっていて空気が逃げやすい場合や、つけてすぐに暖かさがほしい場合は、体に直接熱が届く電気ストーブのほうが暖かく感じやすくなります。電気ストーブは風を出さないので、濡れた体に風が当たって寒い、ということもありません。
迷ったら「ドアを閉めると何畳か」で決める
まとめると、目安はこうなります。
- ドアを閉めて2〜3畳ほど … セラミックヒーター。入浴前につけておけば部屋ごと暖まる
- ドアがない、または洗面所とつながっていて広い … 電気ストーブ。体の正面を直接暖める
- 着替える一瞬だけ暖かければいい … 電気ストーブ。つけてすぐ暖かい
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電気代の違い:差は消費電力と使う時間で決まる
電気代は電気ストーブだから安い、セラミックヒーターだから高い、と決まっているわけではありません。消費電力×使う時間で決まります。
| 山善の例 | 強 | 弱 |
|---|---|---|
| 電気ストーブ DS-D086 | 800W(0.8kWh)約24.8円 | 400W(0.4kWh)約12.4円 |
| セラミックヒーター HF-L122 | 1200W(1.2kWh)約37.2円 | 700W(0.7kWh)約21.7円 |
表は1時間あたりの電気代です。この2機種で比べると、強どうしでは電気ストーブのほうが1時間あたりの電気代が約12円安くなります。ただし、同じ1200Wの電気ストーブなら電気代はセラミックヒーターと同じです。
脱衣所で入浴の前後に30分使うなら、電気代は電気ストーブの強(0.4kWh)で約12円、セラミックヒーターの強(0.6kWh)で約19円です。毎日1時間を超えて使うなら、消費電力の小さいほうを選ぶ意味が大きくなります。どちらも、弱で足りるならそれだけ安くなります。
音・におい・置き場所の違い
暖め方の違いは、使い心地にも出てきます。
音はファンのある・なしで決まる
電気ストーブにはファンがないので、運転音はほとんどしません。口コミでも、温風が出るものと違って音がしない点を挙げる人がいました。セラミックヒーターはファンで温風を送るので、音がします。山善のセラミックヒーターの口コミでは、静かという声と、静かではないという声が両方ありました。寝室や在宅勤務の部屋で使うなら、音の差は気になるポイントです。
使い始めのにおいは、どちらも出ることがある
山善のセラミックヒーターの口コミには、最初はにおいがしたが、そのうち気にならなくなった、という声がありました。気になる場合は、最初は換気しながら使うと安心です。
置き場所は「前」と「吸込口」に余裕を
電気ストーブは正面が熱くなるので、前に燃えやすい物を置かないことが大切です。セラミックヒーターは温風が出るので、吹き出し口の前と、空気を吸い込む側をふさがないように置きます。どちらも、脱衣所ではタオルや脱いだ服を近くに置かない配置にしておきましょう。
安全面で知っておきたいこと
NITE(製品評価技術基盤機構)の2022年11月の発表では、2017〜2021年度の5年間に電気ストーブの事故が318件あり、そのうち22件が死亡事故でした。誤った使い方による事故では、燃えやすい物がヒーターの熱で過熱したり、触れたりして発火したものがいちばん多かったとされています。
ただし、先に書いたとおり、NITEのこの数字には電気ファンヒーターも含まれています。統計から「どちらが安全か」は比べられません。どちらを選んでも、NITEの注意点はそのまま当てはまります。
- 周りに燃えやすい物を置かない。近くで洗濯物を乾かさない
- 寝るときには使わない
- その場を離れるときは電源を切り、プラグを抜く
安全装置は、機種によって違います。山善のDS-D086の安全装置は転倒OFFスイッチだけで、障害物センサーが付いているのは別の品番(DS-SD083)です。セラミックヒーターでは、人感センサーを搭載したDSF-TL12があります。小さな子どもや高齢の家族が使うなら、センサー付きの品番を選ぶのがひとつの目安です。
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電気ストーブとセラミックヒーター、向いている人
電気ストーブが向いている人
- デスクの下やソファの前など、自分の足元や手元だけ暖めたい人
- ドアのない脱衣所や、つけてすぐの暖かさがほしい人
- 音を出したくない寝室や仕事部屋で使いたい人
セラミックヒーターが向いている人
- ドアを閉められる2〜3畳の脱衣所やトイレを、部屋ごと暖めたい人
- 入浴前につけておいて、出たときに全体が暖かいほうがいい人
- 人感センサー付きの機種で、消し忘れに備えたい人
それぞれの機種の口コミは、山善の電気ストーブの口コミと山善のセラミックヒーターの口コミでくわしくまとめています。加湿もしたい人には、シャープの加湿セラミックファンヒーターという選択肢もあります。
電気ストーブとセラミックヒーターのよくある質問
- Q: どちらのほうが暖かいですか?
- A: 暖かさの感じ方は使う場所で変わります。正面の近くにいるなら、体を直接暖める電気ストーブがすぐ暖かく感じます。ドアを閉めた狭い部屋なら、空気ごと暖めるセラミックヒーターのほうが部屋全体が暖かくなります。
- Q: 電気代はどちらが安いですか?
- A: 消費電力で決まります。山善の例では、1時間の電気代は電気ストーブDS-D086の強(0.8kWh)が約24.8円、セラミックヒーターの強(1.2kWh)が約37.2円です。同じ消費電力なら電気代は同じです。
- Q: 部屋全体を暖めたいときは?
- A: 6畳以上の部屋全体を暖めるのは、どちらも得意ではありません。山善の電気ストーブの口コミでは6畳程度が上限という声が中心で、セラミックヒーターも狭い場所ほど評価が高くなっていました。広い部屋ではエアコンなどと組み合わせるのが現実的です。
- Q: カーボンヒーターやハロゲンヒーターは、どちらの仲間ですか?
- A: 電気ストーブの仲間です。ヒーターの素材が違うだけで、前にいる人を直接暖める仕組みは同じです。
電気ストーブとセラミックヒーターの違いまとめ
電気ストーブとセラミックヒーターの違いは、体を直接暖めるか、空気ごと暖めるかです。山善の2機種の口コミでは、どちらもいちばん多い使い道が脱衣所でした。
脱衣所なら、ドアを閉めて2〜3畳ほどならセラミックヒーター、ドアがない・広い・すぐ暖まりたいなら電気ストーブが目安です。電気代は消費電力と使う時間で決まり、山善の例では強どうしで1時間の電気代に約12円の差があります。
あとは、あなたの家の脱衣所でドアが閉められるか、入浴前につけておく余裕があるか。その2つが決まれば、どちらを買うかは自然に決まります。
(ここに商品カード:山善 セラミックヒーター DSF-TL12)
\脱衣所の空気ごと暖める/
