ダイキンのセラムヒートは、売り場や通販でいくつもの型番が並んでいますが、中身は2種類しかありません。遠赤外線だけで暖める「セラムヒート」と、温風も出す「ハイブリッドセラムヒート」です。
それでも型番が多く見えるのは、年式で変わる型番と、売るお店で変わる型番が重なっているからです。安くなっている型落ちで十分なのか、新型を待つべきなのか。住宅設備店で勧められたCER11YSは、家電量販店のERFT116ASと何が違うのか。値段の張る暖房器具だけに、選び間違えたくないところです。
ダイキン公式の仕様一覧と、楽天に寄せられた口コミを並べて比べました。分かったのは、型落ちも住設モデルも、選ぶときに気にする差はほとんどないということです。本当に迷うべきなのは、ハイブリッドにするかどうかのほうでした。
あなたが温めたいのは、体のまわりでしょうか、それとも足元と部屋でしょうか。
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ダイキン セラムヒートを比較、型番が多くても中身は2種類
まず、よく目にする型番を整理します。2026年10月時点で、ダイキン公式のラインアップに載っている現行品は2つで、そこに住宅設備店向けの型番と、前の年式の型番が加わります。
| 型番 | 種類 | どこで売っているか |
|---|---|---|
| ERFT116AS | セラムヒート(遠赤外線のみ) | 家電量販店向けの現行品 |
| WRH136AS | ハイブリッドセラムヒート(遠赤外線+温風) | 家電量販店向けの現行品 |
| CER11YS | セラムヒート(遠赤外線のみ) | 住宅設備店(ぴちょんくんのお店)向け |
| ERFT11ZS など | セラムヒート(遠赤外線のみ) | 前の年式。通販に残っている |
| WRH135AS | ハイブリッドセラムヒート | 前の年式。通販に残っている |
ERFT116ASとWRH136ASは、どちらも2025年10月に発売されたモデルです。型番の末尾が「6」なので2026年モデルに見えますが、実際は2025年の秋に出たものです。2026年10月6日時点で、ダイキンの公式サイトにそれより新しいモデルは出ていません。「2026年モデルは?」と探している人は、いま並んでいるERFT116ASとWRH136ASが最新だと考えて大丈夫です。
型落ちで十分? 公式が「同等機種」と書いている
型落ちを選んでいいかどうかは、ダイキン自身が答えを出しています。公式の製品ページの試験条件の注記に、こう書かれているのです。
- ハイブリッドセラムヒート:WRH136ASと同等機種(WRH135AS)で実施
- セラムヒート:ERFT116ASと同等機種(ERFT11VS)で実施
新型の性能を説明するのに、前の型番で測った数字をそのまま使っているということです。年式が1つ違っても、暖まり方の性能はほぼ変わらないと読めます。
楽天の口コミにも、ひとつ前の型落ちを安く買えた、店頭で型落ちが安くなっていた、という声がありました。セラムヒートは、毎年大きく作り替える家電ではありません。値段の差があるなら、型落ちを選ぶのは合理的です。
ただし、注意が1つあります。前の年式の型番は、ダイキンの公式ラインアップにはもう載っていません。ERFT11ZSのように2022年発売の型番もまだ通販に並んでいるので、いつの型番かは販売店のページで発売時期を確かめてから買ってください。
住設モデルのCER11YSは、ERFT116ASと同じ中身
セラムヒートには、家電量販店向けとは別に、住宅設備店(ダイキンの「ぴちょんくんのお店」)で扱う型番があります。それがCER11YSです。楽天でセラムヒートを探すと、口コミがいちばん多く集まっているのもこの型番でした。
公式の仕様一覧を並べると、量販店向けのERFT116ASと同じ数字が並びます。
| 項目 | ERFT116AS(量販店向け) | CER11YS(住設向け) |
|---|---|---|
| 消費電力 | 0.25〜1.1kW | 0.25〜1.1kW |
| 1時間あたりの電気代の目安 | 7.75〜34.1円 | 7.75〜34.1円 |
| ヒーター | セラミックコーティングシーズヒーター2本 | セラミックコーティングシーズヒーター2本 |
| 質量 | 8kg | 8kg |
| 寸法(縦向き) | 652×342×342mm | 652×342×342mm |
| 角度 | 上向き約30°・自動首振り約70° | 上向き約30°・自動首振り約70° |
| 主な機能 | 人感センサー・温度モード・リズムモード・速暖モード・縦横自在 | 同じ |
| 本体の色 | ブラウン・マットホワイト | マットホワイトのみ |
違うのは色の選択肢くらいです。住宅設備店で勧められた、ネットで見かけた、というだけで別の商品と考える必要はありません。買いやすいほう、安いほうを選べば十分です。
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本当に迷うのは、ハイブリッドにするかどうか
型落ちと住設モデルの話が片づくと、残る選択はひとつです。遠赤外線だけのセラムヒートにするか、温風も出るハイブリッドセラムヒートにするか。ここは、使い方がはっきり分かれます。
| 項目 | セラムヒート ERFT116AS | ハイブリッド WRH136AS |
|---|---|---|
| 暖め方 | 遠赤外線(輻射)のみ | 遠赤外線+温風 |
| 消費電力 | 0.25〜1.1kW | 0.25〜1.25kW |
| 1時間あたりの電気代の目安 | 7.75〜34.1円 | 7.75〜38.8円 |
| 質量 | 8kg | 10kg |
| 寸法(高さ×幅×奥行) | 縦向き 652×342×342mm | 522×500×226mm |
| 向きを変える | 縦横自在・自動首振り約70° | 温風の吹き出しが左右各約40°スイング |
| 速暖モード | あり | なし |
| 運転音 | 記載なし | 最大40dB |
| 暖房の適用床面積(目安) | 記載なし(スポット暖房) | 木造約3畳・コンクリート約4.5畳(断熱材なし) |
セラムヒートは「体を温める」暖房
遠赤外線だけのセラムヒートは、空気ではなく体を直接温めます。口コミでいちばん多かったのも、体の芯からじんわり温まる、という声でした。風が出ないので、静かで、空気が乾燥しにくいという声もそろって出てきます。
その一方で、すぐには暖まらないという声も繰り返し出てきます。速暖ボタンを押してもすぐではない、エアコンのように部屋全体は暖まらない、スポット暖房として使うのがいい。公式も速暖モードの効果を、設定した強さに届くまで約9分かかるところが約5分になる、と説明していて、スイッチを入れた瞬間に暖かくなる機種ではありません。
ハイブリッドは「足元と部屋」まで温める
ハイブリッドセラムヒートは、遠赤外線に温風を足した機種です。公式も、ハイブリッドについては暖房の目安を出していて、断熱材のない木造住宅で約3畳です。
口コミはまだ少ないものの、18年使った通常のセラムヒートからハイブリッドに買い替えた人の声がありました。最初はダイレクトに暖かい感じがせず失敗したかと思ったが、温風で足元の暖かさが格段に良くなり、部屋全体が温まるのを実感したという内容です。遠赤外線の直接の暖かさより、足元と部屋の空気を優先する人に向いています。
形がまったく違う。奥行きはハイブリッドのほうが短い
見落としやすいのが置き場所です。通常のセラムヒートは、縦向きで幅も奥行きも約34cmあります。口コミでも、重くて大きい、奥行きを取る、という声がいくつも出ていました。
ハイブリッドは、奥行きが22.6cmと短いかわりに、幅が50cmあります。壁際に置くならハイブリッドのほうが張り出しが少なく、幅の狭い場所なら通常型のほうが収まります。重さはハイブリッドが10kgで、どちらも気軽に部屋から部屋へ動かす重さではありません。
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電気代は高い? 上限は1時間34.1円と38.8円
「セラムヒート 電気代 高い」も、よく一緒に検索されている言葉です。公式の目安(1kWhあたり31円で計算)では、1時間あたりの電気代はこうなります。
- セラムヒート……電気代 7.75〜34.1円(250W〜1,100W)
- ハイブリッド……電気代 7.75〜38.8円(250W〜1,250W)
電気代の上限の34.1円や38.8円は、いちばん強い出力でつけ続けた場合です。口コミでは、6畳で400W前後、700Wくらいで使い始めて暖まったら300Wに下げる、という使い方が書かれていました。400Wで使うなら、1時間の電気代は約12.4円の計算です。
ただ、口コミで電気代について書いている人は、まだ分からない、気になる、という段階の人ばかりで、実際の金額を書いた人はいませんでした。エアコンの代わりに部屋全体を暖めようとすると、出力を上げ続けることになって高くつきます。体のまわりを暖める使い方なら、出力を落として使えます。
セラムヒートの口コミで分かれる2つのこと
楽天の口コミを読むと、満足している人が大半でした。そのうえで、評価が分かれていたのは次の2点です。
6畳ならこれだけで足りる、という人と、部屋全体は無理という人
6畳くらいの部屋ならこれ1台で十分、エアコンが要らなくなった、という声がある一方で、吹き抜けのリビングでは部屋全体は難しい、あくまでスポット暖房として使うのがいい、という声もあります。部屋の広さと、エアコンと併用するかどうかで、感想が分かれているようです。
長く使えるが、重くて場所を取る
10年以上使った、前のセラムヒートが壊れたので同じものを買い直した、という人が何人もいました。長く使える暖房器具を探しているなら、ここは安心材料です。そのぶん本体はしっかりしていて、重くて奥行きを取るという声とセットで出てきます。地震が多いので安定感のあるものを選んだ、という人もいました。
どれを選べばいいか
セラムヒート ERFT116AS(またはCER11YS)が向いている人
- エアコンの風が苦手で、体のまわりを静かに暖めたい人
- デスクやソファなど、決まった場所で長く過ごす人。人感センサーや首振りで、いる場所を狙える
- 値段を抑えたい人。型落ちや住設モデルでも中身はほぼ同じ
ハイブリッドセラムヒート WRH136ASが向いている人
- 足元の冷えが気になる人。温風で足元と部屋の空気も暖める
- 3畳ほどの小さな部屋を、これ1台で暖めたい人。公式の暖房の目安が出ているのはハイブリッドだけ
- 壁際に置きたい人。奥行きが22.6cmと短い
コロナのコアヒートと迷っている人は、コロナの遠赤外線暖房機 DH-925R と CH-90RB の比較も参考にしてください。
ダイキン セラムヒートの比較でよくある質問
- Q: セラムヒートの2026年モデルは出ていますか?
- A: 2026年10月6日時点で、ダイキン公式のラインアップに載っている最新はERFT116ASとハイブリッドのWRH136ASで、どちらも2025年10月発売です。型番の末尾が「6」なので2026年モデルに見えますが、2025年の秋に出たモデルです。
- Q: 型落ちを買っても大丈夫ですか?
- A: ダイキンは公式ページで、WRH136ASとWRH135AS、ERFT116ASとERFT11VSをそれぞれ「同等機種」と書いています。年式が1つ違う程度なら、性能の差はほとんどないと考えられます。古い型番も通販に残っているので、発売時期は販売店のページで確かめてください。
- Q: CER11YSとERFT116ASの違いは何ですか?
- A: CER11YSは住宅設備店向け、ERFT116ASは家電量販店向けの型番です。公式の仕様一覧では、消費電力・電気代・質量・寸法・機能が同じ数字で、色の選択肢だけが違います(CER11YSはマットホワイトのみ)。
- Q: 何畳まで暖められますか?
- A: ハイブリッドセラムヒートは、公式の暖房の目安が断熱材なしで木造約3畳・コンクリート約4.5畳、断熱材50mmで木造約6畳・コンクリート約8畳です。通常のセラムヒートは体を直接温めるスポット暖房で、公式の仕様一覧に畳数の目安は載っていません。
- Q: 電気代は1時間いくらですか?
- A: 公式の目安で、セラムヒートが1時間7.75〜34.1円、ハイブリッドが7.75〜38.8円です(1kWhあたり31円)。出力を下げて使えば、そのぶん安くなります。
ダイキン セラムヒートの比較まとめ
セラムヒートは型番がいくつも並んでいますが、中身は遠赤外線だけの「セラムヒート」と、温風も出す「ハイブリッドセラムヒート」の2種類です。型落ちは公式が「同等機種」と書いていて、住設モデルのCER11YSは量販店のERFT116ASと同じ仕様でした。型落ちや住設モデルで十分かという問いには、ほぼ「十分」と答えられます。
本当に決めるべきなのは、体のまわりを静かに温めたいのか、足元と部屋まで温めたいのか、です。前者ならセラムヒート、後者ならハイブリッド。置き場所が壁際か、幅の狭い場所かも、決め手になります。
あなたが冬にいちばん長く座っている場所は、どこでしょうか。
\座っている場所を、静かにじんわり温めるなら/
