象印の布団乾燥機の口コミを読んでいくと、「つま先までぬっくぬく」という声と「足先部分までは完全に温まらない」という声が、同じRF-UA10の口コミ欄に並んでいます。
マットもホースも使わず、本体を布団のすき間に差し込むだけの作りです。手軽なのは分かるけれど、本当に足元まで温風が届くのか。買う前にいちばん引っかかるのはそこだと思います。
読み比べると、足元まで温まったと書いている人のほうが多数派でした。そして温まらなかったという声は、上位機種のRF-FB20にもあります。つまり分かれ目は機種ではなく、布団のかけ方のほうにありました。
では、2機種は何が違うのか。公式の仕様を並べると、差が出るのは温まり方ではなく温まるまでの時間と、ダブルの布団を選べるかどうかです。毎晩使う布団はシングルですか、それとも2人で寝る大きな布団ですか?
(ここに商品カード:象印 ふとん乾燥機 スマートドライ RF-UA10)
\開いて差し込むだけ/
象印の布団乾燥機の口コミ:足元まで温まった人と温まらなかった人
象印の布団乾燥機「スマートドライ」は、いまRF-UA10とRF-FB20の2機種が出ています。どちらもマットとホースを使わない同じ作りで、2023年9月に同時に発売されました。
口コミでいちばん評価が割れているのが、温風が布団の端まで届くかどうかです。ここは機種を分けずに、両方の声を並べてみます。
足元まで温まったという声
温まったと書いている人は、たいてい「ホースが無いのに」という前置きをしています。半信半疑で買って、届いたことに驚いている書き方です。
ノズルなどがないため奥まで風が届くか半信半疑でしたが、ちゃんと布団全体に風が届いているようで安心しました。
RF-UA10の口コミには「そのうえ足元までしっかり暖かくなります」という声もあります。クイーンサイズのベッドで使っている人も「思った通りベッド全体が温まって大満足」と書いていて、大きな布団でも温まったという報告が出てきます。
RF-FB20でも同じです。こちらはクイーンサイズの羽毛布団で試した人の声です。
今回のこちらはクイーンサイズの羽毛布団で、そこそこ分厚いのにきちんと全体があたたまります。
足元まで温まらなかったという声
一方で、温まらなかったという声もはっきりあります。表現はさまざまですが、言っていることは「真ん中は温まるけれど、端までは届かない」でほぼ共通しています。
温かいは温かいが、ホースが無い分、足先部分までは完全に温まらないです。
別の人は「せめて8割は温かくなるのを期待していたが、5割程度。」と書き、上半分と下半分で2回に分けて使っているそうです。ほかにも「足元の方はそこまで暖かくはなりませんでしたが充分役に立っています」という、不満と満足が半々の声がありました。
そして、この不満はRF-FB20にもあります。パワーのある上位機種なら届くだろう、という期待どおりにはいっていません。
やはりホース式のものに比べて風力が弱いのか、足元のほうはあたたまらない印象です。
同じ機種で両方の声が出ている以上、機種を変えれば解決する話ではないということです。では何が違ったのか。次で、温まった人が何をしていたのかを見ていきます。
温まり方を分けたのは、布団のかけ方
温まらなかった人と温まった人の口コミを読み比べると、布団をどうかけたかを書いているかどうかで差が出ています。温まった人の中には、最初はうまくいかず、かけ方を変えてから温まるようになったと書いている人もいます。
象印の公式サポートページにも、RF-FB20の取扱説明書と並んで「ふとんが温まらない場合」という動画が置かれています。温まらないときの対処は、メーカーも案内しているということです。
口コミに出てきた工夫は、布団の種類ごとに3つに分かれます。
重い布団は、真ん中を持ち上げる
重い布団が好きで、それまでマット式を使っていた人の口コミです。
取説に、重い布団の場合は中央を山状にすれば良いと書いてあったので、試したら本当に全体に温風が行き届きました。しかし、テキトーに布団を掛けると足元が冷たかったり、布団の外まで暖まってしまいます。
掛け布団の重みで中がつぶれると、温風の通り道がふさがれてしまいます。別の人は「掛布団を持ち上げるスペーサーが必須です」と書き、「我が家の場合はティッシュの箱4ヶ配置に落ち着きました」とのこと。そのうえで足元までポカポカになったそうです。
RF-FB20の口コミにも同じ工夫があります。「布団を上からつまみ上げて、風の通り道を作ってあげるようにして使っています」。ふんわり膨らむのを期待していた人で、手間はかかるけれど温かさは間違いないと書いていました。
軽い羽毛布団は、すき間から温風が逃げる
逆に、軽い布団では別のことが起きます。本体と布団のすき間を押さえるように、と説明書にあるのに、軽い羽毛布団ではそれがうまくいかなかった人の声です。
軽い羽毛布団だとしっかり押さえつけられず、そこから空気が漏れるようです。
この人は、吸気口をふさがないように気をつけながら、すき間の上にぬいぐるみを乗せて押さえました。すると「みるみる布団が膨らんで、無事乾燥ができました」と書いています。重い布団とは反対に、軽い布団は押さえる側の工夫が要るわけです。
大きな布団は、位置を変えて2回に分ける
ダブル以上の布団で端まで届かなかった人は、置く位置を変えて2回使っています。先ほどの「5割程度」と書いた人は上半分・下半分で分け、RF-FB20でダニ対策をしている人は日によって上・真ん中・足元と置き場所を変えていました。
買う前に考えておきたいこと:いつも使う掛け布団は重い綿の布団か、軽い羽毛布団か。そしてシングルか、それより大きいか。どちらかに当てはまるなら、山を作る・すき間を押さえる・2回に分ける、のどれかが毎回の手間として加わることがあります。
マット式の布団乾燥機を使っていた人からは「片付け以外の手間は、マット式もこちらもたいして変わらない」という厳しめの声もありました。「差し込むだけ」で済むのは、布団の条件が合っているときだと考えておくと、買ってからの落差が小さくなります。
2機種の差は、温まるまでの時間とダブル対応
温まり方の差が機種で決まらないなら、RF-UA10とRF-FB20は何が違うのか。象印の公式ページと発売時のニュースリリースから、仕様を並べます。
| RF-UA10 | RF-FB20 | |
|---|---|---|
| 消費電力 | 670W(50Hz)/668W(60Hz) | 905W(50Hz)/910W(60Hz) |
| ふとん乾燥(冬) | 50分 | 標準35分/しっかり60分 |
| ふとん乾燥(夏) | 65分 | 標準50分/しっかり75分 |
| ダニ対策 | 120分 | 80分 |
| ふとんあたため | 15分/35分 | 10分/20分 |
| サイズキー | なし | シングル/ダブルを選べる |
| 残り時間の表示 | なし | 1分単位のデジタルタイマー |
| 運転音(ふとん乾燥時) | 約49dB | 約50dB |
| 大きさ(幅×奥行×高さ) | 約20×15×33cm | 約23×15×36cm |
| 重さ | 約3.4kg | 約3.8kg |
| 色 | ホワイト・グレー | ホワイト |
時間はどれもシングルサイズの掛け・敷き布団1組の場合です。
RF-FB20は風量が多く、同じ乾燥が短い時間で終わる
RF-FB20はファンを2つ積んだ「ツインファン」で、象印は象印史上最大の風量(RF-F型シリーズとして)としています。2018年のRF-EA型(毎分1.2㎥)と比べて約30%多い、毎分1.6㎥です。吹出口もふさがりにくい形にして、足元まで温風を届けるとしています。
その結果が乾燥時間に出ていて、冬の標準コースはRF-UA10の50分に対して35分。布団をあたためるコースも、15分が10分に縮みます。RF-FB20の口コミには「通常設定の半分の時間で布団はポカポカです」という声もありました。
ただし、RF-UA10の製品ページにも「温風が足元までしっかり届く」と書かれています。どちらも足元まで届く前提の作りで、違うのは届くまでの速さと考えるのが実態に近いはずです。
ダブルの布団を選べるのはRF-FB20だけ
RF-FB20には「サイズ」キーがあり、シングルかダブルを選ぶと、そのサイズに合わせた時間で運転します。RF-UA10にはこのキーがありません。
ただ、ダブルならRF-FB20で安心、とまでは言い切れません。シングル・セミダブル・ダブルの3つのベッドで使い比べた人がいます。
SDまではすぐに膨らみ、時間も短めで充分温まっていて満足です。ダブルの方はパワー不足を感じます。
この人は、足りない分を時間で補っている様子だと書いています。一方で、サイズ切り替えの無いRF-UA10をクイーンのベッドで使い、全体が温まったという人もいます。大きい布団は、どちらを選んでも前の章のかけ方の工夫とセットで考えておくのが無難です。
電気代は1回あたりほぼ同じ
消費電力はRF-FB20のほうが大きいのですが、象印が出している電気代の目安はどちらも1回約17円です(RF-UA10は冬50分、RF-FB20は標準35分、電気代の単価31円/kWhで計算)。パワーが大きいぶん、短い時間で終わるので、乾燥1回あたりの電気代はほとんど変わりません。
音・大きさ・重さの差は小さい
運転音は約49dBと約50dBで、ほぼ同じです。大きさはRF-FB20がひと回り大きく、重さは約0.4kgの差です。収納場所を厳密に決めている人でなければ、ここで選び分ける必要はないと思います。
\冬の乾燥が35分で終わる/
2機種に共通する不満:持ち手・コード・センサー
温まり方のほかに、2機種に共通して出てくる不満が3つあります。どれも使い始めてから気づく種類のものなので、買う前に知っておくと受け止め方が変わります。
持ち手が持ちにくい
RF-FB20の口コミでとくによく見かけるのが、持ち手の話です。「持ち手がないのが不思議で仕方ありません。」という声のほか、太めの紐を自分で付けて運んでいる人もいました。
ただ、持ち手が無いわけではありません。RF-FB20を買った人の中には、こう書いている人もいます。
他のレビューで持ち手が無くて不便とありましたが、ちゃんと底にあるので問題ないです。
手をかける場所が本体の下のほうにあるので、片手でひょいと持つ形にはなっていない、ということです。RF-UA10にも「コンパクトだけど思っていたよりも重たいし、持ちにくい。」という声があります。部屋をまたいで毎日運ぶ使い方なら、ここは覚悟しておいたほうがよさそうです。
コードを収納する箱が無い
RF-UA10では、昔の象印の布団乾燥機にあったコードの収納ボックスが無くなったことを残念がる声があります。ただ、こう受け止めている人もいました。
コンセントコードの収納ボックスがなくなっているのが残念ですが、コードをまとめてサイドに引掛けられるようにはなっているので、良しとしました。
布団がかぶるとセンサーで止まる
2機種とも「ふとん検知センサー」が付いていて、掛け布団が本体にかぶさると音で知らせて運転を止めます。安全のための機能ですが、ベッドで使う人からは「布団が両脇の吸入口にかかるとすぐにエラーで止まる」という不満が出ています。
反対に、RF-FB20の口コミには「説明書通りにやれば何の苦も無く毎回快適に使わせてもらってます!」という声もありました。止まりやすさも、布団のかけ方しだいのところがあります。
良い口コミ:ホースが無いから毎日出せる
不満を並べてきましたが、2機種とも星の平均は高めです。満足している人がいちばん多く挙げているのは、温まり方より出してしまうまでの手軽さでした。
ホースが破れる心配がない
口コミで目立つのは、前に使っていた布団乾燥機のホースが破れたので買い替えた、という人です。
以前使用していたものはホースが根本から裂けてしまい、たった4年で使用不可になったので、次に買うならホースでない機種をと思い、こちらを購入しました。
ホースを伸ばして縮める手間が無くなったことで、使う回数そのものが増えたという声もあります。RF-FB20の口コミでは「ホースを伸ばしたり縮めたりのストレス無くセットできるため大変楽になり使用回数が格段に増えました。」と書かれていました。
音が静か
音についての声は、ほとんどが「思ったより静か」です。RF-UA10の口コミには「動作音も静かで、同じ部屋に居てもあまり気になりませんでした。」とあり、昔の袋タイプの音が苦手で敬遠していた人も「音も超静かでビックリ!」と書いています。
気になる音として挙がっていたのは、運転音よりも終わったときのブザーです。夜遅くに使うと、何度か鳴るブザーが気になるという声がありました。
洗濯物や靴の乾燥にも使える
吹出口の角度を変えられるので、アタッチメント無しで衣類や靴にも温風を当てられます。公式には、温風で乾かすコースと、革靴やブーツ向けにヒーターを使わない送風のコースがあり、どちらも120分です。
口コミでは「何より雨の日の洗濯や靴を乾かすのに、ちょっと出してスイッチを入れて放置するだけなのでめちゃくちゃ楽です。」という声がある一方、「衣類乾燥時の温風はイマイチ。洗濯乾燥機の方が早く乾きます。」という人もいます。ちょっとした乾燥の補助くらいに考えておくのがよさそうです。
RF-UA10とRF-FB20、向いている人・向いていない人
ここまでの口コミと仕様をもとに、どちらが合うかを整理します。
RF-UA10が向いている人
- 使う布団がシングルで、寝る前のあたためが主な目的
- 少しでも小さく軽いほうがいい、色をグレーにしたい
- 操作はシンプルなほうがいい(残り時間の表示は要らない)
RF-FB20が向いている人
- 毎晩のあたためを10分で済ませたい、乾燥やダニ対策を短く終わらせたい
- ダブルの布団にも使う(ただし前の章の工夫は必要になることがある)
- 残り時間を1分単位で見たい
どちらも向いていないのは、重い布団をいつも適当にかけて、何もしなくても端までふっくらしてほしい人です。口コミでは、マット式から乗り換えて「次に買うときはまたマットタイプに戻る」と書いた人もいます。布団全体に温風を広げることを最優先にするなら、マットやノズルを使うタイプも比べておくと後悔が少なくなります。ノズル式の例として、アイリスオーヤマの布団乾燥機を比較した記事も参考になると思います。
RF-FB20を前のモデルのRF-FA20と比べて迷っている場合は、RF-FB20とRF-FA20の違いをまとめた記事で確かめられます。
象印の布団乾燥機のよくある質問
- Q: 1回あたりの電気代はどのくらいですか?
- A: 象印の公式の目安では、RF-UA10は冬コース(50分)で約17円、RF-FB20は標準コース(35分)で約17円です。どちらも電気代の単価31円/kWhで計算されています。
- Q: 羽毛布団にも使えますか?
- A: 公式では「羊毛」「羽毛」「綿」「化学繊維」などの布団を乾燥できるとしています。ただし、布団の素材の耐熱温度を確認してから使うよう注記があります。軽い羽毛布団は、本体とのすき間から温風が逃げやすいという口コミがあるので、すき間を押さえる工夫が必要になることがあります。
- Q: ダニ対策コースを使えばダニはいなくなりますか?
- A: 2機種ともダニ対策コースがあります(RF-UA10は120分、RF-FB20は80分)。ただし公式には「ダニは逃げることがあるため、対策できない場合があります」と書かれています。口コミには、大きな布団で日によって置く位置を変えながら使っている人もいます。
- Q: 布団あたためのコースは、寝る前に何分くらいかかりますか?
- A: RF-UA10は15分と35分、RF-FB20は10分と20分のコースがあります。口コミでは「あたためで使ってみたら暑すぎて、布団ひっくり返して寝ました。」という人もいれば、朝方には足先が冷えるという人もいて、感じ方には幅があります。
- Q: クイーンサイズのベッドでも使えますか?
- A: 公式が時間を出しているのはシングル(RF-FB20はダブルも選択可)までです。口コミにはクイーンで全体が温まったという声が2機種ともにありますが、ダブルでパワー不足を感じたという声もあります。大きい布団では、位置を変えて2回使う前提で考えておくと安心です。
象印の布団乾燥機の口コミまとめ
象印の布団乾燥機は、口コミで「足元まで温まるか」の評価が割れています。ただ、その分かれ目はRF-UA10かRF-FB20かではなく、布団のかけ方でした。重い布団は真ん中を持ち上げる、軽い羽毛布団はすき間を押さえる、大きな布団は位置を変えて2回。うまくいかなかった人が温まるようになったのは、このどれかを試してからでした。
2機種の差は、温まるまでの時間とダブル対応です。シングルで寝る前のあたためが中心ならRF-UA10、短い時間で終わらせたい・ダブルにも使うならRF-FB20。電気代は1回あたりほぼ同じなので、迷ったら毎晩待てる時間で選ぶのがいちばん分かりやすいと思います。
(ここに商品カード:象印 ふとん乾燥機 スマートドライ RF-FB20)
\ダブルの布団も選べる/
\小さく軽いほう/
