Shokzといえば骨伝導イヤホン。そう思って公式サイトの製品一覧を開いたら、並んでいるモデルの半分近くが骨伝導ではありませんでした。
OpenRun、OpenFit、OpenDots。名前が似ているので同じシリーズの色違いのように見えますが、音の届け方がそれぞれ違います。
骨伝導が欲しくてOpenFitを買うと、まったく別の仕組みのものが届きます。逆もそうです。価格帯が重なっているので、値段では見分けがつきません。
ややこしいのは、公式サイトが「オープンイヤー型・骨伝導イヤホン」とまとめて名乗っていることです。どちらも扱っているブランドなので、間違ってはいません。ただ買う側からすると、どれがどちらなのかが一覧では分かりません。
この記事では、公式の製品一覧に載っているモデルを方式で3つに分けたうえで、どれを選べばいいのかを用途から逆算します。名前を見ただけで方式が分かる覚え方も見つかったので、そこから書きます。
Shokzのモデル比較で、最初に分けるべき3つの方式
現行のラインナップは、音の届け方で3つに分かれます。
| 方式 | 代表モデル | 耳の状態 |
|---|---|---|
| 骨伝導 | OpenRun Pro 2/OpenRun/OpenMove/OpenSwim Pro | 耳の穴は完全に空く |
| オープンイヤー | OpenFit 2+/OpenFit 2/OpenFit Air | 耳に掛けて、穴の手前から鳴らす |
| イヤーカフ | OpenDots 2/OpenDots Air/OpenDots One | 耳たぶを挟む |
公式の製品比較ページを見ると、この違いがはっきり書かれています。
- OpenRun Pro 2のオーディオ欄は「第10世代骨伝導技術(DualPitch™)」
- OpenFit 2+のオーディオ欄は「DualBoost™ + DirectPitch™ + Dolby Audio」
骨伝導と書かれているのは前者だけです。OpenFitのDirectPitchは、耳の穴の手前から音を届ける方式で、骨を震わせているわけではありません。
見分け方は名前です
覚え方は単純でした。
| 名前 | 方式 |
|---|---|
| OpenRun/OpenMove/OpenSwim/OpenComm | 骨伝導 |
| OpenFit | オープンイヤー |
| OpenDots | イヤーカフ |
Runが付いていれば骨伝導。これだけ覚えておけば、買い間違いの大半は防げます。
骨伝導を選ぶべきなのはどんなときか
3つとも「耳を塞がない」という点では同じです。では何が違うのか。
骨伝導は耳の穴が完全に空きます。イヤホンが耳の前に触れていないので、外の音がそのまま入ってきます。
これが効くのは次の場面でした。
- 走る・自転車に乗る。後ろから来る車の音が普通に聞こえます
- 泳ぐ。水中では空気伝導が使えないので、選択肢は骨伝導だけになります
- 長時間の通話。耳の中に何も入らないので、蒸れません
- 眼鏡やマスクと併用する。耳の上を通るので干渉しにくくなります
逆に、骨伝導が向かない場面もあります。静かな場所で音楽に没入したいときです。外の音が入るという特性は、そのまま「遮音できない」ということでもあります。
泳ぐなら選択肢は実質ひとつ
水中で使いたい場合、OpenSwim Proが事実上の一択です。Bluetoothに加えてMP3プレーヤーを内蔵していて、本体に曲を入れて泳げます。
水の中ではBluetoothの電波がほとんど飛びません。スマホを持って泳ぐわけにもいかないので、本体に曲が入っている必要があります。この条件を満たすのがOpenSwim Proだけ、という構造です。
楽天の公式ショップでの評価は4.74で、件数はまだ38件でした。用途が限られるぶん、買う人も絞られているということだと思います。
\水中でも曲が流れるのは、このモデルだけ/
骨伝導の中でどれを選ぶか
骨伝導だけでも複数あります。走る用途で並べると、下から順にこうなりました。
| モデル | 位置づけ | 楽天の評価 |
|---|---|---|
| OpenMove | エントリー | 4.51(961件) |
| OpenRun | 定番 | 4.65(1,453件) |
| OpenRun Pro | 先代の上位 | ― |
| OpenRun Pro 2 | フラッグシップ | 4.61(243件) |
公式の比較ページに載っていたOpenRun Pro 2の仕様はこうです。
- 連続再生12時間/急速充電は5分で2.5時間ぶん
- 防塵防水IP55
- イヤーフック+ネックバンド、物理ボタン
- Bluetooth V5.3
- デュアルAIノイズキャンセリング・マイク&防風マイク(時速25kmまで)
- 日本国内では2024年9月発売
防風マイクの「時速25kmまで」という数字が、この機種の性格をよく表しています。自転車で走りながら通話することを想定した作りです。
定番のOpenRunは、口コミの厚みが違います
楽天の公式ショップでいちばん口コミが多いのがOpenRunでした。1,453件で4.65です。
Pro 2の243件と比べると、母数が6倍近くあります。小数点以下の差より、この件数の違いのほうが判断材料になります。
OpenRunには標準サイズとミニサイズがあり、充電方式がマグネットとUSB-Cの2種類から選べます。頭の大きさに不安がある人は、ミニがあるモデルを選んでおくと失敗が減ります。
\サイズが2つあるので、頭の大きさで悩まなくて済みます/
まず試したいならOpenMove
骨伝導が自分に合うかどうか分からない、という段階ならOpenMoveがエントリーモデルです。ラインナップの中でいちばん手が届きやすい位置にあります。
楽天では961件で4.51。骨伝導そのものが合うかを確かめるには十分な選択肢だと思います。
\骨伝導が自分に合うか、まず確かめたい人へ/
OpenFitとOpenDotsは、何が違うのか
骨伝導以外の2つも整理しておきます。どちらも完全ワイヤレスで、ネックバンドがありません。
OpenFit(オープンイヤー)
耳に掛けるタイプです。公式の比較ページにあったOpenFit 2+の仕様はこうでした。
- 連続再生11時間、充電ケース併用で48時間
- 急速充電は10分で2時間ぶん
- 防塵防水IP55
- 物理ボタンとタッチコントロールの両方
- Bluetooth V5.4
- 日本国内では2025年8月発売
OpenRun Pro 2と比べると、本体だけの再生時間は短いのに、ケースを含めると4倍以上になります。ネックバンド型は本体にバッテリーを積めるぶん単体で長く、完全ワイヤレスはケースで補う。この違いです。
1日中つけっぱなしにするならOpenFit、充電を気にせず一気に使うならOpenRun系。そういう分かれ方になります。
OpenDots(イヤーカフ)
耳たぶを挟む形です。3モデルあり、そのうち2つは新製品として並んでいました。
楽天ではOpenDots ONEが218件で4.67。耳に掛けるでも骨を震わせるでもない、3つめの選び方です。見た目がアクセサリーに近いので、仕事中につけていても目立ちにくいという位置づけになります。
\耳に掛けるのが苦手なら、挟むタイプがあります/
用途から選ぶなら、この順番で
ここまでを一枚にまとめます。
| 使う場面 | 方式 | 候補 |
|---|---|---|
| 走る・自転車 | 骨伝導 | OpenRun Pro 2/OpenRun |
| 泳ぐ | 骨伝導 | OpenSwim Pro(一択) |
| 初めての骨伝導 | 骨伝導 | OpenMove |
| 一日つけっぱなし | オープンイヤー | OpenFit 2/OpenFit Air |
| 仕事中・目立たせたくない | イヤーカフ | OpenDots One |
| テレワークの通話中心 | 骨伝導 | OpenComm 2 |
選ぶ順番は方式 → 用途 → 価格です。逆にしないでください。
価格帯が重なっているので、値段から入ると方式を外します。たとえばフラッグシップのOpenRun Pro 2と、オープンイヤーのOpenFit 2+は同じ価格です。名前と値段だけ見て選ぶと、骨伝導が欲しかったのに耳掛け型が届きます。
Shokzのモデル比較でよくある質問
- Q: Shokzは全部が骨伝導ですか?
- A: 違います。公式の製品一覧に並んでいるモデルのうち、骨伝導はOpenRun系・OpenMove・OpenSwim Pro・OpenComm系です。OpenFit系はオープンイヤー、OpenDots系はイヤーカフで、いずれも骨伝導ではありません。
- Q: 骨伝導かどうかを見分ける方法はありますか?
- A: 名前で判断できます。Run・Move・Swim・Commが付くものが骨伝導、Fitが付くものがオープンイヤー、Dotsが付くものがイヤーカフです。
- Q: OpenRun Pro 2とOpenFit 2+はどちらがいいですか?
- A: 用途で変わります。公式の比較ページによると、本体だけの連続再生はOpenRun Pro 2が12時間、OpenFit 2+が11時間ですが、OpenFit 2+は充電ケースを併用すると48時間になります。走るならネックバンドのあるOpenRun Pro 2、長時間つけっぱなしにするならOpenFit 2+が合います。
- Q: 泳ぐときに使えるモデルはどれですか?
- A: OpenSwim Proです。BluetoothとMP3の両対応で、本体に曲を入れて再生できます。水中ではBluetoothがほとんど届かないため、この条件が必要になります。
- Q: 頭のサイズが心配です。
- A: OpenRun、OpenRun Pro、OpenRun Pro 2にはミニサイズがあります。公式の製品一覧にバンドサイズの表記があるので、購入前に確認してください。
- Q: マイク性能で選ぶならどれですか?
- A: OpenRun Pro 2には、デュアルAIノイズキャンセリング・マイクに加えて時速25kmまで対応する防風マイクが付いています。通話中心ならOpenComm 2というビジネス向けのモデルもあります。
Shokzのモデル比較まとめ
Shokzのラインナップは、骨伝導・オープンイヤー・イヤーカフの3つに分かれています。「耳を塞がない」という点は共通ですが、音の届け方はそれぞれ別物です。
見分け方は名前でした。Run・Move・Swim・Commが骨伝導、Fitがオープンイヤー、Dotsがイヤーカフ。これだけ覚えておけば、方式を取り違えることはありません。
そのうえで選ぶ順番は、方式から入ることです。価格帯が重なっているので、値段や名前の響きから選ぶと合わないものを引きます。
あなたがイヤホンを使うのは、走っている最中でしょうか。机に向かっている間でしょうか。その場面がはっきりすれば、候補は2つか3つまで減ります。そこから先は、好みで決めていい範囲です。
