デロンギのオイルヒーターの口コミを、機種をまたいで通しで読みました。いちばん多かった話題は「暖まるまで時間がかかる」です。
ただ、そう書いている人の星を見ると妙なことに気づきます。星5をつけた人も同じことを書いているのです。
「控えめな暖かさ」「ほんのりとした暖かさ」「ほわっと温まる」。満足している人ほど、こういう言葉で説明しています。
一方で星1には「全く暖かくならない」が並びます。同じ製品で、なぜここまで割れるのか。
読み比べていくと、原因は3つに分かれていました。部屋の広さ、機種の違い、そして仕様そのものです。
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デロンギのオイルヒーターの口コミが割れる理由は、部屋の広さでした
星1と星2をすべて読むと、共通点がはっきり出ます。数字が書いてあるのです。
ベルカルドを買った人の星1がこれです。「仕切りのない18畳の部屋は全く温まらない。近くに手を当てて、うっすら暖かいくらい」。13畳のリビングが暖まらなかった、という報告も別にあります。
どちらも広い部屋の話です。そして書いた本人が、続けてこう認めています。「使用する部屋(畳数や密閉度)を選ば暖房効果が得られるのか? 私のうちには合わなかったのだろうと思っています」。
満足している人は、部屋を絞って使っています
逆に評価が高い人の書き方を並べると、置き場所がはっきりしています。
- 「寝室の暖房に。喉が弱いのでエアコンは使いたくなかったため、デロンギにしました」
- 「3畳程度のスペースですが、暑かったら低くすればいいので」
- 「狭い部屋だと暖かさがよくわかります」
寝室・脱衣所・書斎といった閉じた空間で使っている人ほど満足しています。リビング全体を1台で暖めようとした人が、そろって低い評価をつけています。
エアコンと併用している人が多いです
読んでいて意外だったのが、併用前提で使っている人の多さでした。「部屋は20畳以上でオイルヒータだけだとパワー不足なので、初期はエアコン併用で暖めて途中でエアコン切る使い方しています」。
この人は星4をつけていて、「暖房費は増えるでしょうけど快適さをとりました」と書いています。1台で完結させるのではなく、エアコンの乾燥を薄めるために足す——そういう使い方が現実的なようです。
\星がいちばん高い1台/
デロンギ オイルヒーター サーマルカットフィン 1500W を楽天市場で見る
同じ1500Wでも、機種によって暖かさが違います
2つめの原因がこれです。デロンギの口コミを読むとき、どの機種の話なのかを見ないと混ざります。
表面温度を下げたモデルがあります
ベルカルドの公式ページには、こう書かれています。幅広X字型フィンを採用し、触れてもやけどしにくい平均表面温度約60℃。安全性を上げた設計です。
この設計思想を知らずに買い替えた人のレビューが、今回いちばん学びになりました。デロンギを30年使ってきて、温まりが悪くなったので買い替えた人の話です。
何も調べず、ベルカルドに買い替えたところ、全く暖まらないのでいろいろ調べてみたところ、表面温度に差があることがわかりました。
同じ1500Wでも、フィンの表面が何度になるかが違えば体感は変わります。ワット数だけを見て「同じはず」と考えると外します。
この人はもうひとつ重要なことも書いていました。「そもそも購入前には設定温度が最高で28度までしか設定できない旨書いていない」。室温を高く保ちたい人は、設定できる上限も確認したほうがいいということです。
\表面は約60℃/
「オイルヒーター」ではない機種が混ざっています
これも見落としやすいところです。デロンギにはマルチダイナミックヒーターという別のシリーズがあります。名前も見た目も似ていますが、オイルヒーターではありません。
両方を使った人が、違いをはっきり書いていました。
パネルの表面温度、かなり熱くなる。この商品を購入するまで使っていた古いオイルヒーターと同じくらい熱い。子どもならやけどと感じるほど。かなり温風が上部から出る。オイルヒーターとほぼ同じでいいとこ取りとあったが、オイルヒーターの方が、風もなく心地よく、あたたまり方が違うことがわかった。
「風が出ないから買った」という人にとっては、これは別物です。口コミを読むときは、その人がどちらを買ったのかを確認してください。
\10〜13畳向け/
3つめは、そもそもそういう暖房だということです
ここがいちばん大事かもしれません。星5の人が書いている言葉を並べると、暖かさを褒めていないのです。
満足した人の語彙が揃っています
星5の人の表現を拾ってみます。
- 「夜間、子どもが布団を飛び出しててもすぐには風邪をひかなさそうといった控えめな暖かさです」
- 「部屋全体がほわっと温まる感じです」
- 「じんわり部屋全体が温まって、もともとこの部屋暖かいのでは?と思ってしまいます」
「すぐ暖まる」と書いている人は、ほとんどいません。満足している人は最初から、短時間で部屋を暖める機械として買っていないということです。
買っている理由は暖かさではなく、空気のほうです
乾燥やホコリ、喉の話をしている人がとても多いのです。暖まり方の次に多い話題がこれでした。
「デロンギ製は他社と比較して、空気のよどみや匂いがなく、とにかく静か。乾燥しすぎないので勉強しても喉に優しいです」。「乾燥せず、ほんわかと暖めてくれるのでよかったです」。
エアコンで喉をやられた経験から乗り換えた、という導入の書き方が本当に多い。暖房器具というより、空気を荒らさない暖房として選ばれています。
音は静かですが、無音ではありません
静かさを評価する声も多い一方で、こういう指摘がありました。
ほんわかとした暖かさが気に入りました。が、夜中に何度もカチカチとなる音に大不満です。設定温度を低めにして寝るのですが夜中に温度を一定にしようとするのか、そのたびにカチカチと音がして睡眠を邪魔します。
温度を保つために電源が入り切りする、そのときの動作音です。ファンの音はしませんが、この音は鳴ります。寝室に置く前提なら知っておいてください。
口コミで見かける実務的な注意点
暖かさとは別に、届いてから困った話がいくつか出ていました。買う前に確認できるものばかりです。
ブレーカーが落ちるという報告が複数あります
これは実際に起きています。「使い始め初日にブレーカーが落ちました。何回かありましたので他の家電と上手く使い分け使用しています」。
別の人はもっと具体的に書いていました。「炊飯器、冷蔵庫、オーブンレンジ、照明、暖かくなるまでの間のファンヒーターを稼働させたらブレーカー落ちました」。
そしてその人は、注意書きの存在にも触れています。コンセントは二口あってもヒーターだけで使うこと、タコ足配線は不可。1500Wを使い切る機器なので、当然といえば当然です。
買う前に確認しておくこと
置きたい部屋のコンセントが、ヒーター専用にできるか。同じ系統で電子レンジやドライヤーを使わないか。ここが無理なら、置き場所を変えたほうが安全です。
重さとキャスターの扱い
重さに触れている人は多いのですが、面白いのはほとんどが減点していないことです。「筐体が大きくまた重いのも、良さを活かすために必要と気にしていません」。
ただし持ち上げる場面では注意が要ります。「意外に重いですし、持ち上げるとタイヤがすぐに収納状態になるので置くとき注意が必要」。開梱のときも「かなり重いので気をつけたほうがいい」という声がありました。
タイマーの設定が分かりにくいという声
これも複数出ていました。「タイマーはピンが小さく見にくいし今一つよく分かりません」「設定なんかのボタンは直感ではできず、説明書を見ないと無理です」。
一方で新しいモデルの24時間デジタルタイマーには「とても便利でお気に入りです」という声もあります。タイマーを使い込むつもりなら、ピン式かデジタル式かを見て選んでください。
デロンギのオイルヒーターが向いている人・向いていない人
向いているのは、寝室・脱衣所・書斎など閉じた狭めの空間で使う人。エアコンの乾燥や風で喉をやられた経験がある人。小さな子どもや高齢の家族がいて、火を使わない暖房を探している人。
向いていないのは、広いリビングを1台で暖めたい人。スイッチを入れてすぐ暖まってほしい人。そしてコンセントを専用にできない部屋で使おうとしている人です。
迷ったときの判断材料をもうひとつ。いま使っている暖房の何が不満かを先に言葉にしてみてください。「寒い」が不満ならデロンギでは解決しません。「喉が痛い」「風が当たる」「音がうるさい」「ホコリが舞う」が不満なら、口コミで高く評価されているのは全部そこです。
もうひとつ、置いたあとに動かす予定があるかも考えておくと失敗しません。キャスターは付いていますが、持ち上げて階段を上がるような使い方には向きません。据え置きで1シーズン同じ部屋に置ける人のほうが、この暖房とは相性がいいです。
電気代については、同じブログのデロンギのオイルヒーターの電気代を計算した記事で公式の数値から試算しています。ランニングコストが気になる場合はそちらもどうぞ。
デロンギのオイルヒーターのよくある質問
- Q: 何畳まで暖められますか?
- A: 機種によります。ベルカルドは公式で10〜13畳とされています。口コミを見るかぎり、記載された畳数いっぱいの部屋を1台で暖めようとすると不満が出やすいようです。
- Q: 暖まるまでどのくらいかかりますか?
- A: 具体的な時間を書いている人は少ないのですが、「時間がかかる」という指摘は口コミの中で最も多い話題です。満足している人も、すぐ暖まるとは書いていません。
- Q: 表面は熱くないですか?
- A: ベルカルドは公式が平均表面温度約60℃としており、触れてもやけどしにくい設計と説明されています。機種によって表面温度は異なります。
- Q: マルチダイナミックヒーターとの違いは?
- A: 別のシリーズです。両方使った人からは、温風が出る点と表面が熱くなる点が違うという指摘が出ています。風が出ないことを重視するなら、この違いは大きいです。
- Q: 音はしますか?
- A: ファンがないので運転音は静かです。ただし温度を保つために電源が入り切りする動作音(カチカチ)が鳴ります。寝室では気になる人がいます。
- Q: ブレーカーは落ちませんか?
- A: 落ちたという報告が複数あります。1500Wを使う機器なので、同じ系統で電子レンジなどを使わない配置にしてください。タコ足配線は不可とされています。
デロンギのオイルヒーターの口コミまとめ
通しで読んで分かったのは、「暖かくない」と書いている人と、星5をつけている人が、同じ体感を別の言葉で説明しているということでした。
前者は「全く暖かくならない」と書き、後者は「控えめな暖かさ」と書く。違うのは製品ではなく、買う前に何を期待していたかです。
そのうえで、原因がはっきりしている不満もあります。広い部屋に1台で挑んでいるか、表面温度の違う機種に買い替えたか、そもそもオイルヒーターではない機種を買っているか。この3つは買う前に避けられます。
寝室でエアコンの風に悩んでいるなら、たぶん合います。リビングを短時間で暖めたいなら、別の暖房を探したほうが早いです。
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