象印のスチーム式加湿器「EE-RU35」と「EE-MB20」は、デザインや操作方法がよく似ているため、どこが違うのか分かりにくいと感じる方が多い機種です。
どちらも象印らしい安全設計とシンプルな使い勝手が特徴で、初めて加湿器を選ぶ方ほど迷いやすい組み合わせと言えます。
結論からお伝えすると、部屋全体をしっかり加湿したいならEE-RU35、置き場所を取らず気軽に使いたいならEE-MB20が向いています。
加湿力を優先するか、サイズや扱いやすさを重視するかが、選ぶ際の大きな分かれ道になります。
この記事では、専門用語をできるだけ使わず、初心者の方でもイメージしやすいように、両モデルの違いや選び方のポイントをやさしく整理して解説します。
結論からチェック|EE-RU35とEE-MB20はどんな人向け?
まずは細かい説明に入る前に、どちらが自分の使い方に合っているのかを整理しておきましょう。
加湿器選びは、スペックだけを見ると分かりにくくなりがちです。
そのため、部屋の広さや使う場所、給水の手間をどれくらい許容できるかを基準に考えると、失敗しにくくなります。
EE-RU35が合う人の特徴
EE-RU35は、加湿力を重視したい人向けのモデルです。
リビングなどの広めの部屋で使いたい場合や、家族が集まる空間をしっかり加湿したい人に向いています。
タンク容量が大きいため、給水回数をできるだけ減らしたい人にも便利です。
乾燥が特に気になる冬場でも、部屋全体にうるおいを行き渡らせたい家庭におすすめできます。
EE-MB20が合う人の特徴
EE-MB20は、コンパクトさと扱いやすさを重視したい人向けのモデルです。
寝室やワンルームなど、設置スペースが限られている場所で使いたい場合に向いています。
本体が軽く、移動や持ち運びもしやすいため、加湿器を初めて使う方でも扱いやすい点が特徴です。
一人暮らしの方や、必要な場所だけをピンポイントで加湿したい人にも選ばれやすいモデルです。
迷った場合の判断ポイントまとめ
どちらを選ぶか迷ったときは、**「部屋の広さ」と「置き場所」**を基準に考えると判断しやすくなります。
広めの部屋で使う予定があるなら、加湿力に余裕のあるEE-RU35が安心です。
一方で、限られたスペースで使う場合や、コンパクトさを優先したい場合はEE-MB20が扱いやすく感じられます。
6畳以上の部屋ならEE-RU35、6畳未満ならEE-MB20を一つの目安にすると、選びやすくなります。
スペック・用途が一目でわかる簡易比較表
| 項目 | EE-RU35 | EE-MB20 |
|---|---|---|
| タンク容量 | 大きめで給水回数が少ない | 小さめでこまめな給水が必要 |
| 本体サイズ | やや大きく存在感がある | コンパクトで置きやすい |
| 向いている部屋 | リビング・広めの部屋 | 寝室・ワンルーム |
| 給水頻度 | 少なめ | やや多め |
象印スチーム加湿器を選ぶ前に知っておきたい基本知識
象印の加湿器を正しく選ぶためには、まずはスチーム式加湿器の基本的な仕組みや特徴を理解しておくことが大切です。
方式の違いを知らずに選んでしまうと、「思っていた使い方と違った」「電気代が気になった」と感じる原因になることもあります。
ここでは、初心者の方でもイメージしやすいように、象印スチーム加湿器の基礎知識を順番に確認していきましょう。
スチーム式加湿器の仕組みとメリット
スチーム式は、水を内部で加熱し、沸騰させた蒸気を部屋に放出する方式です。
加熱工程があるため、水に含まれる雑菌が繁殖しにくく、衛生的に使いやすいのが大きな特徴です。
加湿された空気は温かいため、寒い季節でも体感温度が下がりにくく、冬場の使用に向いています。
また、加湿量が安定しやすく、部屋の湿度をしっかり保ちたい人から高く評価されています。
超音波式・気化式との違い
超音波式は、水を振動で霧状にして放出するため、消費電力が少なく電気代を抑えやすい方式です。
一方で、水に含まれる成分も一緒に放出されるため、こまめな水の交換や清掃が欠かせません。
気化式は、風を当てて自然に水を蒸発させる仕組みで、加湿が穏やかな反面、広い部屋では物足りなく感じることがあります。
お手入れのしやすさと安定した加湿力を重視するなら、スチーム式が向いていると言えるでしょう。
象印ブランドが支持されている理由
象印は炊飯器やポットなどで長年親しまれてきた国内メーカーです。
加湿器においても、転倒時の安全対策や分かりやすい操作設計が重視されています。
複雑な設定が少なく、誰でも直感的に使える点が、多くの家庭で選ばれている理由の一つです。
長期間使い続けているユーザーが多いことも、信頼性の高さを感じられるポイントです。
EE-RU35・EE-MB20はどのポジションのモデル?
EE-RU35は、象印スチーム加湿器の中でも標準〜大容量クラスに位置づけられるモデルです。
リビングなど、ある程度広さのある部屋での使用を想定しています。
一方のEE-MB20は、コンパクトで扱いやすいエントリー寄りのモデルです。
寝室や個室など、限られたスペースで使いたい人が選びやすいラインナップになっています。
EE-RU35とEE-MB20のスペック差をわかりやすく比較
ここでは、カタログや公式情報で確認できる数値や仕様の違いを中心に整理します。
数字だけを見ると難しく感じるかもしれませんが、実際の使い方をイメージしながら読むことで、自分に合うモデルが見えやすくなります。
タンク容量と給水の頻度
EE-RU35はタンク容量が大きめに設計されています。
そのため、一度の給水で長時間使える点が大きなメリットです。
忙しい日や夜間など、何度も水を足すのが面倒に感じる人には便利に感じられるでしょう。
EE-MB20は本体がコンパクトな分、タンク容量も控えめです。
こまめな給水は必要になりますが、その分、水を入れ替える回数が増え、常に新しい水で使いやすいと感じる人もいます。
加湿量と対応できる部屋の広さ
EE-RU35は加湿量が多く、リビングなどの広めの部屋でも対応しやすい性能です。
家族が集まる空間や、暖房で空気が乾燥しやすい部屋でも、しっかり湿度を保ちたい人に向いています。
EE-MB20は、寝室や個室など限られた空間での使用を想定した加湿量です。
部屋の広さに対して加湿力が足りないモデルを選ぶと、「思ったよりうるおわない」と感じやすくなるため、設置する部屋の広さは事前に確認しておくことが大切です。
サイズ感・設置スペースの違い
EE-RU35は、しっかりした加湿力がある分、本体サイズにも存在感があります。
床置きで使うことを前提にすると、安定感があり安心して設置できます。
EE-MB20は、棚の上やベッドサイド、床の隅などにも置きやすい大きさです。
生活動線を邪魔しにくいため、スペースに余裕がない部屋でも使いやすいでしょう。
消費電力と電気代の目安
スチーム式加湿器は、水を加熱する仕組みのため、ほかの方式に比べると電気代はやや高めになります。
EE-RU35は加湿量が多い分、消費電力も高くなる傾向があります。
ただし、短時間でしっかり加湿できるため、使い方によっては運転時間を抑えられ、電気代の差が想像より小さく感じることもあります。
EE-MB20は使用範囲が限られる分、運転時間や使い方次第で電気代を調整しやすいモデルです。
安全機能・使いやすさの違い
EE-RU35とEE-MB20のどちらにも、転倒時自動オフやチャイルドロックといった安全機能が備わっています。
万が一倒れてしまった場合でも自動で運転が止まるため、やけどなどのリスクを抑えやすい設計です。
操作ボタンも分かりやすく、説明書を何度も見返さなくても使いやすい点は共通しています。
小さな子どもがいる家庭や、加湿器を初めて使う方でも、安心して使いやすい仕様と言えるでしょう。
選び方を間違えると後悔しやすいポイント
ここは購入前に必ず確認しておきたい重要なチェックポイントです。
加湿器は毎日使う家電だからこそ、サイズ感や加湿力が生活スタイルに合っていないと、使うたびに小さなストレスを感じやすくなります。
事前にありがちな後悔パターンを知っておくことで、自分に合わないモデルを選ぶリスクを減らせます。
EE-RU35を選んで「大きすぎた」と感じるケース
EE-RU35は加湿力が高い反面、本体サイズもしっかりしています。
そのため、部屋が狭い場合や、家具の配置に余裕がない環境では、想像以上に存在感があると感じることがあります。
特にワンルームや寝室などでは、置き場所が限られやすく、動線の邪魔になってしまうケースもあります。
購入前に設置予定場所の寸法を確認しておくと、こうした後悔を防ぎやすくなります。
EE-MB20を選んで「加湿が足りない」と感じるケース
EE-MB20はコンパクトで扱いやすい一方、加湿量は控えめです。
乾燥が特にひどい部屋や、エアコンや暖房を長時間使う環境では、思ったより湿度が上がらないと感じることがあります。
リビングなど広めの空間で使うと、加湿力が部屋全体に行き渡らず、力不足に感じやすくなります。
使用する部屋の広さや乾燥の程度を考えたうえで選ぶことが大切です。
EE-RU35の魅力を詳しくチェック
ここからは、EE-RU35ならではの強みや、実際に使う場面をイメージしながら良さを掘り下げていきます。
加湿力を重視したモデルだからこそ、日常生活の中で感じやすいメリットがいくつもあります。
加湿力と連続運転の安心感
EE-RU35は、加湿量に余裕があり、長時間の連続運転が可能な点が大きな特徴です。
一度しっかり加湿すると湿度が安定しやすく、乾燥による喉や肌の不快感を感じにくくなります。
夜間も運転を続けやすいため、就寝中に湿度が下がるのを防ぎたい人にとって安心感があります。
給水・お手入れのしやすさ
広口構造になっているため、給水時に水をこぼしにくく、洗浄もしやすい設計です。
内部まで手が届きやすく、クエン酸洗浄などのお手入れもスムーズに行えます。
毎日使う家電だからこそ、給水や掃除の手間が少ない点は大きなメリットと言えるでしょう。
EE-RU35が活躍しやすい家庭環境
EE-RU35は、家族が集まるリビングや、暖房の使用で乾燥しやすい住宅で特に力を発揮します。
部屋全体をムラなく加湿しやすいため、複数人が長時間過ごす空間にも向いています。
加湿力を重視し、快適な室内環境を保ちたい家庭に選ばれやすいモデルです。
EE-MB20の魅力を詳しくチェック
次に、コンパクトモデルであるEE-MB20の特徴を詳しく見ていきましょう。
サイズや重さを抑えた設計だからこそ、日常のちょっとした場面で使いやすさを実感しやすいモデルです。
省スペースで使いやすいサイズ感
EE-MB20は、本体がコンパクトにまとまっているため、置き場所を選ばず設置しやすいのが魅力です。
床だけでなく、棚の上やベッドサイドなどにも置きやすく、部屋のレイアウトを大きく変える必要がありません。
使わない時は収納スペースにも収まりやすく、オフシーズンの保管がしやすい点もメリットです。
軽量モデルならではの扱いやすさ
EE-MB20は本体が軽いため、持ち運びがとても楽です。
掃除の際に移動したり、日中はリビング、夜は寝室といった使い分けもしやすくなっています。
力に自信がない方でも扱いやすいため、加湿器を初めて使う人でも負担を感じにくいでしょう。
EE-MB20が向いている使用シーン
EE-MB20は、寝室や一人暮らしの部屋など、限られた空間での使用に特に向いています。
必要な場所だけを効率よく加湿したい場合や、補助的な加湿器として使いたい場合にも便利です。
コンパクトさと手軽さを重視する人にとって、使い勝手の良いモデルと言えるでしょう。
初心者目線で確認|毎日使うときの使いやすさ
加湿器は毎日使うことが多いため、操作が簡単かどうかはとても重要なポイントです。
ここでは、初めて加湿器を使う方でも迷いにくいかどうかという視点で、使いやすさを確認していきます。
給水は簡単にできる?
基本的な給水方法は、フタを開けて水を入れるだけです。
複雑な手順や特別な道具は必要なく、誰でも直感的に扱えます。
忙しい朝や就寝前でも、手間を感じにくい点は安心材料と言えるでしょう。
掃除やメンテナンスの手間
内部のお手入れは、定期的にクエン酸洗浄を行うことで清潔な状態を保てます。
難しい分解作業が少ないため、初心者でも無理なく続けやすいお手入れ方法です。
日常的なメンテナンスに時間をかけたくない方にも向いています。
チャイルドロックなど安全面は?
誤ってボタンを押してしまうのを防ぐための安全設計が取り入れられています。
小さな子どもが触れてしまった場合でも、動作が変わりにくい工夫がされています。
安全面を重視する家庭でも、安心して使いやすい仕様です。
家族構成別のおすすめモデル
家庭環境によって、加湿器に求められるポイントは大きく変わります。
家族の人数や過ごし方を意識して選ぶことで、使い始めてからの満足度が高まりやすくなります。
ここでは、代表的な家族構成ごとに向いているモデルを整理してみましょう。
小さな子どもがいる家庭
小さな子どもがいる家庭では、安全性と加湿力のバランスが取れたEE-RU35が向いています。
転倒時自動オフやチャイルドロックなどの安全機能が充実しているため、万が一の事故を防ぎやすい点が安心材料です。
また、リビングなど家族が集まる空間をしっかり加湿できるため、乾燥による喉や肌への負担を感じにくくなります。
一人暮らし・ワンルーム
一人暮らしやワンルームでは、省スペースで使えるEE-MB20が扱いやすいモデルです。
設置場所を選びにくく、部屋を圧迫しにくいため、限られた空間でも無理なく使えます。
必要なときだけ手軽に使える点も、一人暮らしの生活スタイルに合っています。
リビング中心で使う家庭
リビングを中心に使う家庭では、部屋の広さに対応できるEE-RU35の加湿力が安心です。
暖房を使う時間が長く、空気が乾燥しやすい環境でも、部屋全体の湿度を保ちやすくなります。
家族みんなが長時間過ごす空間を快適に保ちたい場合に適したモデルです。
価格・ランニングコストを比較
最後に、購入前に気になりやすいコスト面について整理しておきましょう。
本体価格だけでなく、電気代などのランニングコストも含めて考えることで、より納得のいく選択がしやすくなります。
本体価格の相場
EE-RU35は、加湿力やタンク容量が大きい分、本体価格はやや高めに設定されています。
その分、広い部屋にも対応でき、給水回数が少なく済む点を重視する人には価格に見合った価値を感じやすいでしょう。
一方、EE-MB20は比較的コンパクトなモデルのため、手に取りやすい価格帯になっています。
初めて加湿器を購入する方や、サブ機として使いたい場合でも検討しやすい点が魅力です。
電気代はどれくらい違う?
スチーム式加湿器は、水を加熱する仕組みのため、使用時間が長くなるほど電気代に差が出やすくなります。
EE-RU35は加湿量が多いため、連続運転をすると電気代はやや高くなる傾向があります。
ただし、短時間で部屋をしっかり加湿できるため、運転時間を工夫すれば大きな差になりにくいケースもあります。
EE-MB20は使用範囲が限られる分、短時間使用や必要な時間だけの運転で電気代を抑えやすいモデルです。
長期使用で見るコスパの差
加湿力を重視し、快適さを優先したい場合は、EE-RU35の満足度は高くなりやすいです。
給水回数が少なく済み、広い部屋でも安定した加湿ができるため、日常の使い勝手を含めたトータルのコスパで見ると納得感があります。
一方で、使用する部屋が限られている場合や、軽さや手軽さを重視する場合は、EE-MB20の方が結果的にコスパが良く感じられることもあります。
自分の使い方に合ったモデルを選ぶことで、長期的にも満足度の高い選択につながります。
まとめ|あなたに合う象印スチーム加湿器はこれ
EE-RU35とEE-MB20は、それぞれ特徴がはっきりしており、使う環境や目的によって向き・不向きが分かれるモデルです。
どちらが優れているというよりも、どのような部屋で、どんな使い方をしたいのかによって、最適な選択肢が変わってきます。
部屋の広さや設置スペースを基準に選ぶことで、購入後に「思っていたのと違った」と感じるリスクを減らしやすくなります。
広めの部屋でしっかり加湿したい場合はEE-RU35が安心です。
一方で、寝室やワンルームなど限られた空間で手軽に使いたい場合はEE-MB20が扱いやすいでしょう。
自分や家族の生活スタイル、過ごす時間の長い部屋を思い浮かべながら選ぶことで、より満足度の高い一台に出会いやすくなります。
ぜひ自分に合った象印スチーム加湿器を選び、乾燥しやすい季節も快適に過ごしてください。
